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Dr.Hipsが語る〜痔を知り、楽に治す方法〜

おしりの医学#138「痔ですが、スパイスはダメですか?」

「カレーを食べると悪化します。スパイスは日本人の体に合わないという風に思えます。」というご質問にお答えします。

スパイスを食べた時の影響

辛いものを食べるとお通じをするとヒリヒリすることがありますが、歯状線というところよりも腸の側は痛覚がないため、お尻がヒリヒリするということは腸全体が刺激物のダメージを受けていると考えられます。 個人差はありますが、あまり辛いものは取りすぎないほうが良いでしょう。

お尻の痒みについて

もうひとつはお尻の痒みについてです。ヒリヒリというのもその延長上かもしれませんが、肛門陰窩の炎症により痒みが発生することがあります。これには様々な原因が考えられますが、生のにんにく、コーヒー、唐辛子、わさびを摂取することにより痒みが発生することがあります。
絶対に摂取してはいけないということではありませんが、取りすぎはよくありませんので、量は控えめにすることをおすすめします。

平田悠悟プロフィール(平田肛門科医院 院長)
1982年 東京都生まれ。
筑波大学医学専門学群卒業。東京大学大腸肛門外科入局後、東京山手メディカルセンター大腸肛門病センターに出向し、大腸肛門病の専門医としての豊富な臨床経験を積む。
2020年 東京大学大学院医学系研究科外科学専攻医学博士課程修了。
現在、平田肛門科医院の4代目院長。

平田雅彦プロフィール(平田肛門科医院 名誉院長)
1953年 東京都生まれ。
筑波大学医学専門学群卒業。慶應義塾大学医学部外科学教室に入局し、一般外科を研修。
社会保険中央総合病院大腸肛門病センターに入り、大腸肛門病の専門医としての豊富な臨床経験を積む。
現在、平田肛門科医院の名誉院長。

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