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おしりの医学#150「サウナ&水風呂〜 痔でも”整って”大丈夫ですか?」

世間ではサウナブーム真っ只中。
「ととのう」感覚にハマる人も増えている様ですが、「痔持ち」の方はちょっと心配になりますよね。

おしりの医学vol.076「痔の人はサウナに行かない方がいいの?」
https://www.dr-hips.com/column/oshiri_no_igaku/076.html

に対して、視聴者様から「水風呂は大丈夫なんでしょうか?」といった質問が入りましたのでこちらで詳しくご紹介したいと思います。

おしりを温めるメリット

サウナで体が熱くなると血管が広がり、血行が促進されます。
いぼ痔(痔核)や切れ痔(裂肛)の場合、患部付近の筋肉がほぐれ、うっ血も解消します。
お尻を温めることで痛みや腫れが和らぐ人も多く、そしてリラックス効果もプラス。
実は痔の症状改善にサウナは大変有効と言えます。
(ただし長時間の高温で脱水になると便が硬くなるので注意)

サウナや水風呂のリスク

サウナでは、膿が出る痔瘻では大腸菌の至適温度であり増殖を促進するため絶対にやめてください。

また傷口や粘膜から他者のヒトパピローマウイルスなどの感染リスクがあるため、肛門縁が床にぴったりくっつかないように座り、腫れ・出血中・傷がある時はサウナはNGと考えてください。

一方、体を温めたあとの水風呂による急激な冷えは「お尻にとってはあまり良くない」と言えます。

血管がキュッと収縮 → 最悪、血栓のリスク
括約筋の緊張 → 切れ痔の痛みが強くなる場合も

安全な入り方

脱水防止が最優先:水分をたくさん摂る(サウナ前後必須)
サウナ:5〜10分以内で短めに。温める程度を心がける
水風呂:腫れが軽い or 無しなら短時間(10〜30秒)からスタート
交代浴:2〜3セット。最後は温めて締めくくりましょう
悪化時:出血・痛み・腫れがある日はやめておく
アフター:温かい飲み物+食物繊維で便を柔らかく保ちましょう

これらを守れば、軽症なら「サウナ&ととのう」を十分楽しめます!

まとめ:痔持ちでも「ととのう」楽しみを!

サウナ&水風呂は、状態をチェックしながら慎重に、であれば痔の味方にもなります。
温めることによる血行促進は痔にとってプラスとなりますし、水風呂は短めならOK。
ポイントは脱水防止です。
ご自身の「おしりセンサー」の声を聞きながら、無理せず楽しんでいただければと思います。

平田悠悟プロフィール(平田肛門科医院 院長)
1982年 東京都生まれ。
筑波大学医学専門学群卒業。東京大学大腸肛門外科入局後、東京山手メディカルセンター大腸肛門病センターに出向し、大腸肛門病の専門医としての豊富な臨床経験を積む。
2020年 東京大学大学院医学系研究科外科学専攻医学博士課程修了。
現在、平田肛門科医院の4代目院長。

平田雅彦プロフィール(平田肛門科医院 名誉院長)
1953年 東京都生まれ。
筑波大学医学専門学群卒業。慶應義塾大学医学部外科学教室に入局し、一般外科を研修。
社会保険中央総合病院大腸肛門病センターに入り、大腸肛門病の専門医としての豊富な臨床経験を積む。
現在、平田肛門科医院の名誉院長。

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