おしりの医学

HOME | 痔の治療に関するコラム | おしりの医学 | おしりの医学#005「肛門科の正しい選び方(2)」

Dr.Hipsが語る〜痔を知り、楽に治す方法〜

おしりの医学#005「肛門科の正しい選び方(2)」

患者さんのプライバシーが守られているか

肛門は非常にデリケートな場所ですから、患者さんのプライバシーがしっかり守られているか、という点は非常に重要なポイントになります。あまり他の患者と顔を合わせたくないという人も多いので、やはり「完全予約制」で他の人と会わないで済むというシステムを採用しているとベストです。そして、患者さんを名前で呼ぶのも問題ですので、予約制であれば例えば「9時の3番の方」のように呼ぶことができますので、個人の名前が他に聞かれることもありません。

診察中もカーテン越しに隣や待合室に聞こえてしまうのもNG。言いづらいことも多々ありますし、痔になった原因や具体的な症状などは特に話しづらい内容となるため、防音の個室での診察は必須ですし、担当医と1対1ではなく、看護師も同席して必ず3人で話をすることが原則だと考えています。

入院施設を持つ病院であることは大原則

入院する手術もあれば、通院で済むこともありますが、やはり入院施設を持っている病院であることが原則です。いざというときに他の病院へ行ってくれだとか、まったく電話もつながらないようでは、今後の治療にも不安が残ってしまいます。夜中に急変があった場合でも、必ず電話がつながり、必要であればすぐに入院できるということが重要で、安心材料の一つでしょう。

平田雅彦プロフィール(平田肛門科医院 院長)
1953年 東京都生まれ。
筑波大学医学専門学群卒業。慶應義塾大学医学部外科学教室に入局し、一般外科を研修。
社会保険中央総合病院大腸肛門病センターに入り、大腸肛門病の専門医としての豊富な臨床経験を積む。
現在、平田肛門科医院の3代目院長。