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Dr.Hipsが語る〜痔を知り、楽に治す方法〜

おしりの医学#004「肛門科の正しい選び方(1)」

日本大腸肛門病学会に所属する「肛門領域の指導医」が最良

痔という肛門の病気を専門に診ているのが肛門科です。痔の場合は、当然ながら肛門科を受診することが最適ですが、その先生が「日本大腸肛門病学会」という学会に所属しているかどうかが重要です(ほとんどの肛門科の先生は所属しています)。
この学会には、”専門医”や”指導医”などの認定制度があり、「肛門領域の指導医」の肩書を持つ先生にかかれば安心です。
このライセンスを持つ医者は、全国に120人前後しかいません。なぜなら、この認定を得るには、専門の施設で実務を積んだり、論文を発表するだけでなく、試験にも合格する必要があり、大変な手間がかかるからです。
そのような先生がその病院にいるかどうかは、電話で問い合わせることもできますが、たいていはその病院のサイトに記載があることが多いようです。指導医が一人だけ(院長など)で、他は指導医でない先生というケースもあります。

肛門の専門医かつ、主治医制をとる病院が必須

産婦人科も消化器科も肛門も診る、という先生もいらっしゃいますが、肛門科は非常に専門性の高い分野でもあるので、なかなか難しいと考えています。ですので、肛門科の専門医にかかることが重要ですし、安心です。
また、一人の主治医に最初から最後まで診てもらうことも大切です(主治医制)。外来で受診し、初診はAという先生だったが二回目はB先生、手術になったらC先生では、毎回毎回同じことを話さなくてはなりませんし、対処に一貫性がなくなる可能性があります。一貫して主治医に診てもらい、最悪手術になった場合でも術後のケアまで同じ主治医に診てもらえる病院を選択すべきでしょう。

平田雅彦プロフィール(平田肛門科医院 院長)
1953年 東京都生まれ。
筑波大学医学専門学群卒業。慶應義塾大学医学部外科学教室に入局し、一般外科を研修。
社会保険中央総合病院大腸肛門病センターに入り、大腸肛門病の専門医としての豊富な臨床経験を積む。
現在、平田肛門科医院の3代目院長。