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Dr.Hipsが語る〜痔を知り、楽に治す方法〜

おしりの医学#040「大腸検査を活用しよう」

腸に存在する異常を発見する大腸内視鏡検査ですが、実は特定の痔の早期発見にも有用です。痔は悪化する前に発見できれば手術などをせずに治療ができるため、身体への負担を抑えられます。今回は大腸内視鏡検査と関係性について解説します。

大腸内視鏡検査とは

大腸内視鏡検査は、名前の通り肛門から内視鏡を挿入し、大腸の異常を視覚的に診断する検査方法です。一般的には大腸だけでなく、小腸の一部まで範囲を広げて検査することが多いです。
大腸内視鏡検査を行うことにより、大腸に発生した炎症やポリープ、がんなどを発見することができます。視覚的に検査できるので、初期段階で症状が出ていない病気についても早期発見することが可能です。
近年では内視鏡の先端に電気メスなどが付いているものもあり、内視鏡検査からすぐにポリープや異常な粘膜組織を切除できます。

大腸内視鏡検査と痔の関係性

痔において内視鏡検査が有効になるのは内痔核です。内痔核は初期の段階では排便時の出血などの症状がありますが、特に症状が現れないことも多いです。内痔核が悪化すると手術などが必要になりますが、初期段階では保存療法で治療できます。よって、大腸内視鏡検査で内痔核を早期発見できれば、身体への負担を抑えて治療することが可能です。

大腸内視鏡検査で痔が見つかったら専門医の診察を受けよう

大腸内視鏡検査を受ければ内痔核を早期に発見できる可能性があります。内痔核は早期に発見できれば保存療法での治療が可能なので、治療費や身体への負担を抑えることが可能です。健康診断などで大腸内視鏡検査を受ける際には、炎症やポリープなどだけでなく、痔についても探してもらえるよう、医師に相談しましょう。もし内痔核が見つかった場合は放置せず、なるべく早く専門医の診察を受けることをおすすめします。

平田雅彦プロフィール(平田肛門科医院 院長)
1953年 東京都生まれ。
筑波大学医学専門学群卒業。慶應義塾大学医学部外科学教室に入局し、一般外科を研修。
社会保険中央総合病院大腸肛門病センターに入り、大腸肛門病の専門医としての豊富な臨床経験を積む。
現在、平田肛門科医院の3代目院長。