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おしりの医学#133「内痔核の手術をしたのに退院しても出血が続いてしまうのですが」

内痔核の手術後に出血が続く原因とその対策について詳しく解説します。

内痔核手術後の出血の原因

内痔核の手術を受けた後でも、柔らかい便を排泄するときに出血が起こることがあるとのことですが、手術時にいぼ痔を取った部分を縫い、そこへもう1回上皮や粘膜などが 覆いかぶさるのですが、治る過程において血管新生と言う血液の通り道が出てきてしまい、その血管自体がもろくなっていて、ちょっとした刺激で そこから出血してしまう という可能性があります。

手術後の出血が続く場合の対応

手術後の出血が続く際は再度手術を行い、露出している血管を処置することで問題を解決する場合があります。この手術は、下半身麻酔を使用して肛門を広げ、出血の原因となっている血管を直接確認し、治療を行います。 外来の診察ではわからないことも多いため、出血が続く場合は、治療方法をしっかりと医師と相談し、適切な処置を行うことが重要です。

平田悠悟プロフィール(平田肛門科医院 院長)
1982年 東京都生まれ。
筑波大学医学専門学群卒業。東京大学大腸肛門外科入局後、東京山手メディカルセンター大腸肛門病センターに出向し、
大腸肛門病の専門医としての豊富な臨床経験を積む。
2020年 東京大学大学院医学系研究科外科学専攻医学博士課程修了。
現在、平田肛門科医院の4代目院長。

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