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Dr.Hipsが語る〜痔を知り、楽に治す方法〜

おしりの医学#018「コロナ禍と痔の意外な関係〜リモートワークは痔を悪化させる!?」

新型コロナの影響で生活習慣に変化が

コロナによって、痔の症状が悪くなったり、今まで何ともなかったのに突然痔の症状が出てくる人が増えています。なぜなのでしょうか。
痔は生活習慣病ですから、コロナによって生活が変わってしまうと、炎症を起こしやすくなってきます。
第一に、コロナに対するストレスです。毎日毎日報道を見て不安が増す。不安やストレスは肛門に炎症を発生させる大きな要因です。
二番目は、在宅勤務。家にずっといますから、どうしても運動量が減ってしまいます。血液やリンパの循環が滞りますので、結果として免疫力が下がります。
三番目は、なんといっても、座りすぎです。何時間も座ったまま仕事をしている人もいますが、人間は1時間以上座ってはいられません。1時間座って作業をしたら、10メートル歩くという習慣を実行してほしいと思います。

コロナ禍でも適度な運動と食生活で改善を

この三つが重なることで、年に1~2度しか出血しない人が、1週間続けて毎日出血するとか、急に痛みが出てきたという症例もあります。また、便秘になる人も多く、便秘により便が硬くなり、肛門から出血してしまうという方も多く来院されています。
やはり、1時間に一度は少し歩く、軽くストレッチを行う、豆や海藻、納豆や寒天などのお通じが柔らかくなる食べものを摂るなど、適度な運動と食生活を見直すことも非常に重要かと思います。

平田雅彦プロフィール(平田肛門科医院 院長)
1953年 東京都生まれ。
筑波大学医学専門学群卒業。慶應義塾大学医学部外科学教室に入局し、一般外科を研修。
社会保険中央総合病院大腸肛門病センターに入り、大腸肛門病の専門医としての豊富な臨床経験を積む。
現在、平田肛門科医院の3代目院長。