おしりの医学

HOME | 痔の治療に関するコラム | おしりの医学 | おしりの医学#020「痛みのない痔ろうの手術を受けるには?治療期間の目安は?」

Dr.Hipsが語る〜痔を知り、楽に治す方法〜

おしりの医学#020「痛みのない痔ろうの手術を受けるには?治療期間の目安は?」

技術のある病院でなら、痛みはほぼゼロ

痔ろうの手術はとても痛いとよく言われますが、括約筋を保護することができれば、基本的には痛みを抑えられます。括約筋を切ることが痛みの原因ですから、技術のあるしっかりとした病院執刀すれば、痛みはあまりありません。
当方の病院では、手術の次の日には、患者さんは歩いて私の診察室まで来ます。「こんなに痛くないのなら、もっと早く手術を受ければよかった」とも言われます。
技術を持つ病院であれば、ほぼ痛みはありません。

完治までには普通の生活をしながら4か月~

入院期間は10日から2週間で、退院後は20代の方の場合で完治までおよそ4か月かかります。この4か月間、特に何かをしなければいけないということはなく、普通に仕事をしていただけます。傷口が盛り上がって私たちが「完全に治癒した」と判断するまでには、約4か月必要だということです。
これは高齢になればなるほど完治までには時間がかかりますが、完治に半年や8カ月以上もかかるようであれば、それは別に何か問題がある可能性があります。

平田雅彦プロフィール(平田肛門科医院 院長)
1953年 東京都生まれ。
筑波大学医学専門学群卒業。慶應義塾大学医学部外科学教室に入局し、一般外科を研修。
社会保険中央総合病院大腸肛門病センターに入り、大腸肛門病の専門医としての豊富な臨床経験を積む。
現在、平田肛門科医院の3代目院長。