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おしりの医学#029「肛門周囲膿瘍 (のうよう)とは」

肛門周囲膿瘍の治療

「肛門周囲膿瘍」とは何か、というご質問ですが、これは文字通り肛門の周囲に膿がたまる病気です。かなり痛みがあり、熱が出る場合もあります。肛門周囲膿瘍と診断されたら、なるべく早く切開し、膿を出す必要があります。痛みを早くなくすこともありますが、膿というのはどこかへ破れ出ようとしますので、皮膚側へ出てくれればありがたいのですが、直腸側へ破れ出てしまうと大出血の原因となり、とても危険です。

炎症を抑えてから原因を追究

肛門周囲膿瘍になる原因はいろいろあります。肛門の周囲に膿がたまっているわけですから、いろんな病気が考えられます。もっとも怖いのは痔ろうによるものですが、他にも肛門良性腫瘍が原因となる場合もあります。他の原因も考えられるので、肛門周囲膿瘍を切開して膿を出したあと、3週間から4週間かけて炎症を抑えてから、原因の追究を行います。建物の火事が起きたあと、消火をしてから出火要因が放火なのか漏電なのかという調査をするのと同じです。膿瘍の原因がもし痔ろうによるものであれば、手術によって治療していくことになります。

平田雅彦プロフィール(平田肛門科医院 院長)
1953年 東京都生まれ。
筑波大学医学専門学群卒業。慶應義塾大学医学部外科学教室に入局し、一般外科を研修。
社会保険中央総合病院大腸肛門病センターに入り、大腸肛門病の専門医としての豊富な臨床経験を積む。
現在、平田肛門科医院の3代目院長。

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