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おしりの医学#121「内痔核・裂肛・痔瘻~手術時に必要な入院日数は?」

今回は皆さんのご質問にお答えする回です。本記事では、内痔核・裂肛・痔瘻の手術時に必要な入院日数について解説します。

痔核根治術の場合

内痔核の手術は一般的に「痔核根治術」と呼ばれる方法で行われます。主に外科的手法で痔核の部分を切除し、縫合します。 術後1週間程度腫れますし、痛み、排便が困難な場合があるため安静が必要です。 手術の大きさや個人差によって多少異なることがありますが、手術後の入院日数は5~10日間です。

レーザー治療の場合

当院ではオリジナルのレーザー治療も行っています。
ICG(インドシアニングリーン)を入れてレーザーで内痔核を小さくし、残りの外の部分は外科的に切除します。
出血する可能性が非常に少ないため、手術後の入院日数は4泊5日を目安に行っております。

痔瘻の場合

痔瘻には様々な術式があり、それぞれ回復期間が異なるため、病状によって入院日数が変わります。
7割ぐらいの方は4泊5日程度ですので、4泊5日から1週間程度とお考えいただければよいかと思います。

いずれのパターンでも、病状や生活スタイルによって入院日数は異なりますため、患者さまとご相談し、フレキシブルに対応いたします。

平田悠悟プロフィール(平田肛門科医院 副院長)
1982年 東京都生まれ。
筑波大学医学専門学群卒業。東京大学大腸肛門外科入局後、東京山手メディカルセンター大腸肛門病センターに出向し、
大腸肛門病の専門医としての豊富な臨床経験を積む。
2020年 東京大学大学院医学系研究科外科学専攻医学博士課程修了。
現在は平田肛門科医院の副院長。