Dr.Hipsが語る〜痔を知り、楽に治す方法〜
おしりの医学#124「診察されるのが恥ずかしいのですが…」
今回は皆さんのご質問にお答えする回です。 診察を受けることは、誰にとっても少なからず不安を伴うものです。特に初めての受診では恥ずかしさを強く感じられるかもしれませんが、当院では患者さまにこうした不安を和らげていただけるような診察を心がけております。本記事では、診察を受ける際の心構えや、当院の配慮について詳しく解説します。
プライバシーの確保
当院では、プライバシーを守るために二重扉が設けられています。これにより、診察中の会話や音が外に漏れる可能性は非常に低くなっています。
また、診察の際は、患者さまをお名前ではなく「番号」でお呼びするため、個人名を識別される心配がありません。
さらに、診察は完全予約制であるため、多くの患者さまと接触することがなく、落ち着いて受診することができます。
診察中の姿勢と服装
診察では、ズボンを全て脱ぐ必要はなく、膝上まで下ろすだけで済みます。 また、診察中の姿勢は横向きで、タオルをお掛けし、羞恥心を感じにくい形で進められます。
直腸診について
直腸診は、直腸内部を診察するために肛門に指を挿入する検査です。初めて受ける際には不快感や驚きがあるかもしれません。また、患者さまの中には、診察中に声が出てしまう方もいらっしゃいますが、これはごく一般的なことですのでご心配いただく必要はありません。
診察を控えるリスク
恥ずかしさによって診察を控えてしまうと、直腸癌などの深刻な病気が進行するリスクがあります。早期発見が治療のカギとなるため、なにより受診することが重要です。
また、もちろん痔の治療も早期に行うことで早期の改善が見込まれます。ぜひお気軽に受診していただくことをお勧め致します。
平田悠悟プロフィール(平田肛門科医院 副院長)
1982年 東京都生まれ。
筑波大学医学専門学群卒業。東京大学大腸肛門外科入局後、東京山手メディカルセンター大腸肛門病センターに出向し、
大腸肛門病の専門医としての豊富な臨床経験を積む。
2020年 東京大学大学院医学系研究科外科学専攻医学博士課程修了。
現在は平田肛門科医院の副院長。