痔は切らずに治す

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痔の薬物療法

医者が処方する主な痔の薬一覧

痔の治療薬には、主にステロイドホルモンが含まれている薬剤と、含まれていない薬剤の2つがあります。医師は、患者さんの痔の症状にもっとも合った成分を持つ薬を処方します。

ステロイドを含む薬は長期間使用しない

ステロイドホルモンが含まれている薬は一般に高い効果がありますが、長期間使用すると、皮膚のびらん、真菌症(カンジダなど真菌=カビによる感染症)などの原因になります。医師が指示した使用期間を守りましょう。使い残しがあっても、医師の指示がない限り、使ってはいけません。

ステロイドホルモンが含まれていない薬は、ある程度長時間使用することができますが、使い残しに関しては、どういう症状が出たとき、どのくらいの期間なら使っていいのかを医師に尋ねておきましょう。

内服薬は外用薬と併用することが多いですが、トリベノシド製剤の外用薬と内服薬の併用は血中濃度が高くなることがあります。両方処方された場合はその心配がないかどうか、医師に聞いてみてください。

薬も大事だが生活習慣の見直しも大事

痔の薬を使えば、確かな効果は期待できます。しかし、病院で処方された薬なのだから、しっかり使っていれば治るだろうと思うのはまちがいです。投薬治療で痔がよくなったとしても、痔を誘発するような生活習慣をつづけていれば、必ず再発します。

そうなっても、また薬を使えばよい、というのは愚かな考えです。人間の体には薬剤耐性というものがあり、同じ薬を何度も使う場合、効き目がだんだん落ちてくるのです。

もし痔になって、投薬治療を受けたとしたら、その機会で痔を完全に治すつもりの意気込みで取り組んでください。医師から適切な生活指導と、薬を処方してもらえば、平田病院では、内痔核の場合、9割近くの人が手術を受けることなく、痔とうまく共存できるようになっています。

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