痔核[じかく](いぼ痔)

外痔核の症状

外痔核は肛門部のクッション組織の血流が悪くなって、血管と結合組織が歯状線より外に豆粒大のしこりとなったものです。内痔核は痛みがないことが多いですが、外痔核はほとんどのケースで、激しい痛みをともないます。

排便時でないのに出血したり突然痛みだすことが多い

便秘などで、かたい便を無理に出そうとしていきんだりすると、豆粒大のしこりが肛門上皮にできることがあります。また、重いものを持ち上げたり、ゴルフをするときなどに、急に腹圧をかけると肛門に激しい痛みを起こすことがあります。

外痔核は、肛門をクッションのように囲んでいる動静脈叢にできる血栓性動静脈炎で、血栓(血のかたまり)が原因で炎症が起こる病気です。

この領域は、歯状線より外側(肛門側)の肛門の上皮にあり、皮膚と同じ組織で体性神経に支配されているため、激しい痛みを訴えるケースがほとんどです。 さらに、血栓が肛門括約筋でギュッと締めつけられたりすると、その痛みは倍増します。

外痔核は、食物繊維が豊富なメニューをふやすなどで便をやわらかくして排便をコントロールし、消炎薬などを投与すれば、普通は5~7日で痛みがやわらぎ、1ヶ月ほどではれも引きます。

手術をするのはまれ(平田病院では1.5%)ですが、痛みが強く、はれが大きい場合などは切開して血栓を取り除くこともあります。

こんな症状があるときは外痔核の疑いが!

  • 排便に関係なく出血し、はれて痛む。
  • 突然お尻が痛みだし、肛門の出口にいぼが出てきた。