痔核[じかく](いぼ痔)
入院の期間…長期入院は過去の話
痔の手術のために2週間以上入院するケースはほとんどありません。約60%の患者さんは8日間以内の入院か通院治療で完治します。
痔の手術は痛くて長期入院との先入観を捨てる
入院をすると、会社勤めの人や、自営業の人たちは、仕事を休まなければならず、また、入院が長期になると、仕事の面や売り上げ、経営に悪影響があらわれてきます。
痔の手術には、長い入院日数が必要なのではないか、と思っている痔主さんがたくさんいらっしゃるようですが、平田病院での痔の手術は、日帰りまたは2日入院が約10%、1週間~10日間入院が約65%、2週間入院した人は約25%です。
もちろん入院の期間は、病状や手術の方法、術後の回復の度合いによって異なります。しかし、「痔の手術には2週間以上の長期入院が必要」という誤った思い込みは捨てることが、痔の治療を始める第一歩といえます。
手術を受けるときの心構え
手術日が決まると、手術の準備としてほかの病気や合併症の有無を調べる血液検査や心電図、血圧測定などを行います。
手術の前日は、軽い夕食をとり、座薬を入れて、就寝前に排便をすますようにします。
入院に必要なものは、着替えやタオル、歯ブラシなどの洗面用具で、そのほかに特別なものはまったく必要ありません。
また、降圧剤など、日ごろ飲んでいる薬がある場合は、忘れずに持参してください。
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