痔は切らずに治せる
「痔になったらすぐ手術」と思っていらっしゃる方も多いかと思いますが、実は、痔は、種類にもよりますが、早期に治療を始めればほとんど手術しないで治すことができる病気です。
しかしながら、実際には患者さんが受診するまでの期間が長いため症状が悪化してしまうことや、日本の医療制度の問題などのため、日本での痔の手術率は他の先進各国に比べ高くなっています。医療の世界では、「病気を治すのは、本人の自然治癒力で、医師と薬はその手伝いしかできない」とよく言われます。痔の治療においても同じで、患者さんが自分の健康管理をきちんと行い、痔になりにくい環境を整えることがポイントになります。
この項では、痔に関する知識を深め、痔の原因について理解していただけるよう解説していきます。その上で、痔を予防するにはどうすればよいか、また、万が一痔になってしまった場合でも、できる限り手術せず、人間本来の自然治癒力を活かして痔を治す方法をご案内していきます。
当内容は当院長平田雅彦の著書「痔の最新治療−可能な限り切らずに治す」の内容の一部を抜粋・整理したものです。インターネット上では読みにくい方やより詳しい情報を知りたい方は、ぜひ書籍もご覧になってみてください。